大人の遠足(その2) FACEBOOK
大人の遠足報告(その2)
最先端の現場(高槻)から、大阪の心臓部(中之島)に移動。八軒家浜から「御船カモメ」にのって、大川界隈、東横堀川、道頓堀をプチクルーズ。
〜川に向かっていくつかのお店が顔を向けていたことけど、やっぱり良いな。一方、陸地と川を隔てる柵がなければ、もっと一体感が出るな。装飾的な建築は、やはりパワーを持っているな。水門の開け閉めは、なるほどエンタテイメントだ。本町橋を何とかするプロジェクトは確かに重要だ。〜
とか思いながら、気持ちよく川面を楽しみました。
大人の遠足を企画準備いただいた丹羽さん、ありがとうございました。
2014.09.14
大人の遠足(その1) FACEBOOK
大人の遠足報告(その1)
9/12までの三日間、土木学会全国大会が大阪大学豊中キャンパスで開催されていました。
その延長戦として9/13に企画された有志にての「大人の遠足」に参加してきました。
専門的になりますが、橋の世界では最先端のPCバタフライウェブ箱桁橋の現場訪問。
設計者の方々の説明もいただきつつ、至福のひととき。
現場を案内いただいた春日さん、ありがとうございました。
2014.09.14
小学生が高欄のお掃除/富山大橋
北日本放送のWEBからの引用です。(記事と写真両方とも)
富山市五福小学校の6年生55人が、橋の手すりに設置されているガラスパネル314枚のクモの巣やごみを取り除き雑巾で磨いてくれたそうです。パネルを飾るガラス玉はおととしの開通(2012.03)の時に、五福小学校と芝園小学校の子どもたちが作ったものです。
「橋がきれいになって橋自体が喜ぶようにきれいにしたいと思います」と言ってくれていました。
→渡り納め式の話はこちら
2014.07.05
BOOKS / 20世紀を築いた構造家たち/ 小澤雄樹 著
ロベール・マイヤール から ピーター・ライスまで、まさに20世紀の建築構造を築いた方々の出自から、作品の展開までが綴られている、書籍である。
著者の意図「完成した作品を見るだけでは感じ取ることが出来ない設計者の”息遣い”のようなものをつたえたかったのである。」は見事に達成されているのではないだろうか。
土木設計家にもなじみのレオンハルト、シュライヒも登場してきて、彼らが活躍していた時代のシュツットガルト大学の様子も垣間見えて興味深い。
本書を通して、海外の構造家の出身を見てみると「Civil Engineering」であり、日本で言うところの土木工学出身である。エンジニア、アーキテクト、デザイナー、この3種類の能力全てが優れた建築なり土木構造物には不可欠なのであるが、これらを融合する背景には人間のパッションが不可欠なのであるということも、改めて確認した次第。
2014.06.21
三重県立熊野古道センターの木造の素朴さと新しさが興味深い。
三重県立熊野古道センターの木造の素朴さと新しさが興味深い。
設計は、建築研究所アーキヴィジョン+梅沢建築構造研究所。
「日常的な無垢材を用いて歴史的な木造建築の大空間を凌ぐ建築を提案する」をことを目標に作り上げられた集積木造構造による建築で、基本となる寸法は、長さ6m、断面135mm×135mmの尾鷲ヒノキ。
モーメントを受ける梁等の部材は、接着剤を用いず、スプリットリングによって重ねられ一体化していく。木材は加工工場において、プレカット後、すぐにリング用に溝が削られて、リングを挿入、部材通しの接合までを行う。それが木材の乾燥収縮によってリングが締め付けられることで、簡単には引き抜けなくなる。
こうして、組梁、組柱、組壁、の3種類の基本部材が工場で製作され、現場にて組みたてられた。
坂氏の集成材を巧みに用いた木造も素晴らしいが、こちらの日常的な無垢材を用いて大空間を加工する方法論も、素朴さと新しさに満ちており、とても示唆に満ちた建築だと思う。
2014.04.05
坂茂氏の木造にみるイノベーション=オリジナリティ
チューリッヒ・シール川の河畔に出来た木造7階建ての「タメディア新本社」に感嘆。
スイスの木造エンジニア、ヘルマン・ブルーマー(hermann-blumer)さんに出会えたから出来たたそうだが、そもそも優れた木材の加工製品がスイスで誕生していたり、木材をコンピューターで3次元的に切る機械があったりとか、スイスという国自体が木造に強いところらしい。
が、そのようなスイスにおいてもこの規模のオフィスビルが出来たのは初めてということらしいが、建築基準法的には全く問題はなく、簡単に許可も出たとのこと。(日本では無理らいしいが)
そして、坂氏は、木でしかできない収まりやディテールにこだわり、加工性のいいところを使って、木と木を組み合わせるディテールを、先に紹介したエンジニアと協力して実現させた。(→参考HP)
その部材を製作したのは、木資源を利用する4つの会社(下記)が1つの敷地に集まり、木を余すとこなく使う産業ネットワークを形成している「エルレンホフ」。施設全体では150名が働いているのだそうです。(→参考HP)
1)ブルーマー・レーマン・木造会社。木造の住宅やオフィスビル、特殊構造などを設計・建設。
2)レーマンホルツ製材所。一年10万フェストメートルの丸太を加工。
3)ペレットとブリケットを生産するベニウッド社。
4)木質バイオマスから熱と電気を作るエルレンホフ・エネルギー社。
木を採って、加工して、おが屑などをペレットにして、エネルギーも作って、それを利用して、…と、実に効率的な企業体を構成している。
藻谷浩介氏の「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く 」に紹介されていた真庭市のペレット工場の、その先のストーリーを予感させる事例として紹介しました。
2014.02.16
2014年が始まりました
2014年が始まりました。皆様、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
ますます個の生き方が問われる時代になって来たように感じています。
20代にチャレンジしたことが、これまでの人生の血肉になってきたことを実感してきましたが、今、50代の中盤にさしかかるにあたって、これまでに蓄えたてきたものを活用し、もう一度、何かにチャレンジしなければ、残りの人生がつまらなくなるのではないか?という感覚が日に日に大きくなっていることを感じています。
創造は破壊から…とはよく言われることですが、守りたいものがたくさんある年齢において、どうすればよいのか、考えることが増えつつあります。
年初に当たり、思うことを素直に書き記して、年末にまた振り返りたいと思います。
本年もどうぞ、よろしくお願い申しあげます。
2014.01.02